AWS アップデート職人になるための Tips

AWS アップデート職人になるための Tips

AWS アップデート職人になるための Tips です。(ポエムを添えて)
Clock Icon2020.02.12

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

バタバタ・・・ばたんっ!
リビングから響く遠慮のない生活音に眠りから引き摺り起こされる。ベッドの脇に落ちたスマホを手で探りあて、人工的な眩しさを遮るように薄く瞼を開く。

「(・・・5時15分か。)」

通学に一時間かかる長女は毎朝この時間に起きてはバスケの朝練に向かう。部活の愚痴を吐くものの、それなりに楽しんでやってるようだ。

光というにはあまりにも弱い外の明かりをたよりに、ベッドの横に視線をやる。五歳と七歳のチビは何も聞こえた様子もなく、布団を蹴り飛ばした格好のまま寝ている。のせられた小さな足をそっと下ろし、また蹴り飛ばされるであろう布団をかけた。

もうひと眠りしようか、、などと考えながら再びスマホを手に取りアプリを開いた。

「(あぁ・・・アップデート出てんなぁ。。)」

「・・・」

ガバッ!

もう一度眠りへ引きずり込もうとする布団の温もりを断ち切るため、必要以上の大きな動作で身を起こし、そっとベッドから抜け出した。仕事部屋に身体を滑り込ませ、見えないスイッチを押すかのように「ふぅーっ!」と大きく息を吐いて PC を開いた。

職人の朝は早い

(ちょ・・・ちょっと待ってください。帰らないでください)

そこそこリアルな感じでアップデート記事を書くある朝の風景を描写してみました。(誰も頼んでいない)

ここからは真面目に

日進月歩の AWS においてアップデートをキャッチアップしていくことは本当に大変です。私たちはなるべく多くのアップデート情報を Developers.IO を通じて AWS ユーザーの方に、早く、そして解りやすくお伝えしていくことも重要な役割だと考えています。

弊社ではそういったアップデート情報を誰よりも早くバンバン記事にしてくれる人を、敬意を表してこう呼びます。

『アップデート職人』

(「職人の朝は早い」 は朝はやくからのアップデート記事をシェアするときに、敬意を込めてつけるコメントです)

Jeff Barr よりも早く書きたいんや!

かつて、「Mr.アップデート職人」と呼ばれた(呼んでない?)偉大な仲間がいました。彼の口癖は、

『世界一早くアップデートブログを書きたい。Jeff Barrよりも早く。』

でした。そんな偉大な職人は、先日 Next Stage へと旅立っていったのですが、私たちはこれからも彼の意思を受け継いで、多くのユーザーにどこよりも早く、解りやすく AWS アップデートを伝えていきたいと思っています。

今回は、彼から学んだ AWS アップデート職人になるための Tips を紹介したいと思います。

AWS アップデート職人になるための Tips

Tips1: 最低限これだけはやっとく(公式アナウンス)

What's New with AWS

絶対に押さえておきたいのは勿論 AWS 公式からのアナウンスです。なかでも「What's New with AWS」は必須です。個人的な感覚ですが、アップデート情報の8割〜9割はココでキャッチ出来てるんじゃないかと思います。

各種公式ブログ

「What's New with AWS」はアップデートの概要をキャッチすることができますが、より詳細な情報は各カテゴリのブログで紹介されています。概ね、「What's New with AWS」の記事中にブログへのリンクが掲載されているのですが、個別におさえておいても良いかと思います。

カテゴリ別の公式ブログは多数あるのですが、我らがハマコーが RSS フィードを一括登録する便利な記事を書いていますので、ぜひ参考にしてください。

Tips2: ドキュメントの更新をキャッチする

多くのアップデートは「What's New with AWS」や公式ブログで流れてくるのですが、アナウンスよりも早くドキュメントが更新されていることもあります。

また、軽微な更新の場合、そもそも公式のアナウンスがないことも稀にありますので、そういったアップデートを逃さないためにもドキュメントヒストリーの更新をチェックします。

こちらについても、我らがハマコーがドキュメント更新を一括 RSS フィード登録する記事を書いていますので、ぜひ参考にしてください。

また、非公式かと思いますが AWS のドキュメント更新をツイートしてくださる便利なアカウントもありますので、こちらをフォローするのも良いでしょう。

Guide changes - Various improvements and corrections in the How Amazon EC2 Auto Scaling Works with IAM, Amazon EC2 Auto Scaling Identity-Based Policy Examples, Required CMK Key Policy for Use with Encrypted Volumes, and Monitoring Your Auto Scaling Insta… https://t.co/xNS7MnQlU3

— AWS Doc Update (@aws_doc) February 10, 2020

Tips3: 予兆をキャッチする

「予兆」とか、だんだんオカルト臭が漂ってきましたがページを閉じずに読んでください。。

アップデート情報は本当にいつ流れてくるか判らないのですが、そろそろ来るのかな?? ということを感じ取れることもあります。

それは SDK のアップデート情報を見ることです。公式アナウンスや、ドキュメントヒストリーよりも早く SDK のリリース情報に新機能対応の内容が載っていることが稀にあります。また、ドキュメントヒストリー同様に公式アナウンスのない軽微なアップデートをキャッチするのにも役立ちます。

こちらも非公式だと思いますが SDK for PHP のアップデートをツイートしてくれるアカウントがありますので、フォローしておくと良いでしょう。

ちなみに先日書いた 「S3 レプリケーションの既存オブジェクトサポート」は、ここから予兆を感じていました。(結果的にリリースに気づいて記事を書くまでに3ヶ月経ってしまいましたが…)

Version 3.118.0: https://t.co/J27euhQJit

Aws\CloudFormation - This release introduces APIs for the CloudFormation Registry, a new service to submit and discover resource providers with which you can manage third-party resources natively in CloudFormation.

Aws\CostExplorer - a…

— [Bot] AWS PHP SDK (@AWSSDKforPHP) November 18, 2019

Tips4: ドキュメントの差分を読む

アップデートを確認して、いざ記事を書こうと思ったときに「あれ…アップデートされる前ってどんな仕様だったけ。。」と迷うときがあります。ドキュメントを確認しても、既に新しい内容に変わってしまっています。

そんなときは GitHub をみましょう。確認したいドキュメントページを English で開き、最下部におりていくと Edit this page on GitHub というリンクがあるので、こちらをクリックします。

メニューバーの [History] を開き、確認したい Commit ID をクリックすると差分が確認できます。

稀に English ページのドキュメントは更新されているのに GitHub が古いままということがあり、差分を GitHub で確認できないこともあります。

そういった場合は English ページを Google でページ翻訳して、更新が遅い日本語ページと並べて差分を見つける、という方法もあります。(新しい形式のドキュメントに変わってから GitHub の反映が早くなった気もしますので、もう不要な手法かもしれません)

2020.02.13 追記
すべてのドキュメントが GitHub 公開されているわけではなさそうです。その場合は、上述のようにアップデート直後であれば日本語ドキュメントとの比較が有効かと思います。

Tips5: 強い気持ちで起きる

AWS のアップデートは日本時間だと 3:00 〜 9:00 に流れてきてると思います。なかでも 4:00 ±1h あたりが最も多いと思います。どこの誰よりも早く速報記事を書きたいアップデート職人としては、誰よりも早くアップデート情報を知ることが大事です。

なかなか 4:00 起床は厳しいですが、それでも 5:00 頃には一度目を覚まし、アップデート有無を確認して、何もなければ二度寝する。書きたいアップデートがあれば、目をこすりながら PC を開く、といった生活スタイルになっています。(もちろん疲れ気味のときはグッスリ朝まで寝ています)

Tips6: やってみる

単にアップデート情報を右から左へ流すだけだと、私たちが記事を書く意味がありません。

やってみた系ブログとして、まずはアップデート内容を検証したうえで、多くの読者に伝わりやすいようにスクリーンショットで補足したり、また、このアップデートによって何が嬉しくなるのか、ということを発信することが大切です。

(速報性が重要だったり、簡単に検証できない内容の場合は、やむを得ずアップデート情報のみを流すこともゼロではありません。その場合でもドキュメントから追加の情報などを、なるべく盛り込むように心懸けています)

さいごに

弊社以外で 1 秒でもはやくアップデートを知りたい!という方は多くないと思いますが、、、今回は「アップデート職人」になるための Tips という形で記事にしてみました。

よく「AWS から事前に情報もらってるんですか?」と聞かれることがありますが、まったくありません。読者の方と同じように、よーい、どん!でアップデート情報をキャッチして記事にしています。

これからもどんどん AWS アップデートを追いかけていきます!!

以上!大阪オフィスの丸毛(@marumo1981)でした!

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